突然、自宅に警察が訪れ「家宅捜索を行います」と告げられた場合、何が起きているのか分からず強い不安を覚える方が少なくありません。盗撮の疑いに関する捜査では、逮捕の前後を問わず証拠を確認する目的で家宅捜索が行われることがあります。もっとも、家宅捜索が直ちに有罪を意味するわけではなく、捜査段階を見極めることが重要になります。

当日の対応や受け答えの仕方によって、その後の手続の進み方が変わる場合があります。とくにスマートフォンやパソコンなどのデータは、扱い方を誤ると不利に評価される可能性があるため、落ち着いて状況を整理することが求められます。

この記事では、盗撮の疑いで家宅捜索が行われる意味、当日の流れ、押収される物の範囲、そして家宅捜索後にどのような手続に進む可能性があるのかについて、実務の流れに沿って解説します。

なお、盗撮事件で逮捕されるケースや逮捕後の流れ、逮捕を回避する方法などのポイントについては、以下の記事もご参照ください。
盗撮は逮捕される?盗撮で逮捕された場合の流れは?逮捕を回避する方法も詳細解説

この記事の監修者

藤垣圭介

藤垣法律事務所
代表 藤垣 圭介

全国に支店を展開する弁護士法人で埼玉支部長を務めた後、2024年7月に独立開業。
これまでに刑事事件500件以上、交通事故案件1,000件以上に携わり、豊富な経験と実績を持つ。
トラブルに巻き込まれて不安を抱える方に対し、迅速かつ的確な対応で、安心と信頼を届けることを信条としている。

盗撮における家宅捜索とは何か

家宅捜索とは、裁判官が出した令状にもとづき、警察が自宅などを調べて証拠を確認する手続です。盗撮の疑いでは、スマートフォンやパソコンなどの中に記録が残っている可能性がある場合に行われます

この手続は、逮捕のためというより、すでに把握している情報が事実かどうかを確かめるための証拠確認として行われるのが通常です。そのため、家宅捜索が行われたからといって直ちに有罪が決まるわけではありませんが、警察側に一定の手がかりがある段階に入っている可能性が高いと考えられます。

訪問時には「捜索差押許可状」が示され、そこに記載された場所と物の範囲で調査が行われます。つまり、家の中を自由に調べられるわけではなく、令状の範囲に沿って手続が進む仕組みになっています。

突然の出来事に戸惑う場面ですが、その場で事情を推測して説明を変えると、かえって不利に評価されることがあります。まずは、証拠確認のための手続が始まった段階であることを理解し、落ち着いて対応することが重要です。

警察が来たときにまず確認すべきこと

家宅捜索では、突然の訪問に動揺してしまいがちですが、すぐに事情を説明し始める前に手続の内容を確認することが大切です。

まず、警察は「捜索差押許可状」を提示します。ここには、捜索できる場所や差し押さえの対象となる物の種類が記載されています。氏名や住所、対象となる事件の内容に誤りがないかを確認し、不明な点があればその場で質問して差し支えありません。

家宅捜索は、通常、住人の立会いのもとで進められます。これは、手続が適切に行われているかを確認できるようにするための仕組みです。常に捜査員の行動を細かく監視する必要まではありませんが、どの部屋を調べているのか、何を持ち出したのかは把握しておくことが望ましいといえます。

捜索中に事情を聞かれることもありますが、その場で詳しく説明する必要はありません。内容を整理しないまま答えると、後の手続で説明が食い違う可能性があります。すぐに答えられない場合は、後で説明する旨を伝える形でも差し支えありません。

家宅捜索の後は、改めて事情聴取の呼び出しを受けたり、逮捕の判断が行われる場合があります。その後の対応に備え、早い段階で弁護士に相談して状況を整理しておくことも一案です

家宅捜索中に弁護士への相談や依頼を行うことは難しいため、終了後できるだけ速やかに弁護士への相談をご検討されるのが有益です。

盗撮で家宅捜索されるケース

盗撮事件では、被害申告があっただけで直ちに家宅捜索が行われるわけではありません。自宅に事件と関係する証拠が存在すると疑う相当な理由があり、証拠を確保する必要性が認められる場合に、警察は裁判官へ捜索差押許可状を請求します。ここでは、実務上、家宅捜索が行われることが多い典型的なケースを解説します。

被害者の被害申告や防犯カメラ映像から犯人が特定されたケース

被害者の被害申告や防犯カメラ映像などから犯人が特定された場合は、家宅捜索が行われることがあります。

例えば、駅や商業施設の防犯カメラに盗撮行為や犯人の行動が映っていたり、被害者や目撃者の供述と映像が一致したりすると、警察は被疑者を特定した上で、撮影に使用した機器や事件に関係する証拠がどこにあるかを捜査します。その結果、自宅に証拠が保管されている可能性が高いと判断されれば、家宅捜索の必要性を検討し、令状を請求することがあります。

もっとも、犯人が特定されたという事情だけで直ちに家宅捜索が認められるわけではありません。事件に関係する証拠が自宅に存在すると認められる具体的な事情があることが重要な判断要素となります。

撮影機器や保存データが自宅にあると疑われるケース

撮影機器や保存データが自宅にあると疑われる場合も、家宅捜索が行われる典型例です。

盗撮事件では、撮影行為そのものだけでなく、その証拠となる機器や保存データの所在も重要な捜査対象になります。そのため、事情聴取や任意提出された機器の確認などを通じて、撮影機器や保存先が自宅にある疑いが強まった場合には、警察は家宅捜索が必要かどうかを検討します。

例えば、複数の機器を使い分けていた形跡がある場合や、自宅でデータを管理していることをうかがわせる事情がある場合には、事件に関係する証拠が自宅に残されている可能性があるとして、家宅捜索が行われることがあります。

余罪や別の盗撮事件との関連が疑われるケース

余罪や別の盗撮事件との関連が疑われる場合にも、家宅捜索が行われることがあります。

例えば、捜査の過程で、同じ場所や同じ手口による盗撮事件との共通点が判明した場合や、今回の事件以外にも盗撮を繰り返していた疑いが生じた場合には、警察は余罪に関する証拠が自宅に存在するかどうかを検討します。

その結果、余罪を裏付ける証拠が自宅に保管されていると疑う相当な理由があると判断されれば、裁判官の令状に基づいて家宅捜索が行われます。反対に、余罪が疑われるだけで、自宅に証拠が存在する具体的な根拠がなければ、家宅捜索が認められるとは限りません。

盗撮事件の場合、犯罪行為の直接の証拠となる映像や画像が家宅捜索で発見できるケースも少なくありません。そのため、類型的に家宅捜索の重要性が高い傾向にあります。

盗撮における家宅捜索にて警察が来たときにまず確認すべきこと

家宅捜索は突然始まることが多いため、冷静に対応することが重要です。その場で確認すべき事項を把握しておけば、家宅捜索の状況を正確に理解し、その後の対応について弁護士へ適切に相談しやすくなります。

手続きの内容を確認する

警察が家宅捜索に来たら、まず捜索差押許可状の内容を確認しましょう。

捜索差押許可状には、事件名や捜索する場所、差し押さえることができる物などが記載されています。そのため、どの事件についての家宅捜索なのか自宅のどの場所が捜索対象となっているのかどのような物が差押えの対象とされているのかを確認することが大切です。不明な点があれば、その場で警察官へ説明を求めても差し支えありません。

これらを確認することで、令状の範囲を把握でき、その後の家宅捜索がどのような目的で行われているのかを理解しやすくなります。また、後日弁護士へ相談する際にも、令状の内容を正確に伝えられれば、今後の捜査や対応方針について具体的な助言を受けやすくなります。

もっとも、適法な捜索差押許可状が提示された場合は、原則として家宅捜索を拒否することはできません。令状の内容に疑問があっても、まずは冷静に内容を確認し、必要に応じて弁護士へ相談することが重要です。

捜査員の行動を把握する

家宅捜索が始まった後は、捜査員がどこを捜索し、何を確認・押収したのかをできる限り把握しておきましょう。

家宅捜索では、住人や家族が立ち会うことが一般的です。どの部屋や収納場所を捜索したのか、どの物が確認されたのか、最終的に何が押収されたのかを確認しておけば、家宅捜索の経過を正確に把握できます。特に、押収品目録が交付された際には、実際に押収された物と記載内容に相違がないかを確認しておくことが大切です。

家宅捜索後は、「何が押収されたのかよく分からない」「どこまで捜索されたのか覚えていない」という状態では、弁護士も状況を正確に把握できません。家宅捜索の経過をできるだけ具体的に把握しておくと、その後の弁護活動や捜査への対応を検討する上でも重要な情報となります。

何を得ようとして家宅捜索が行われているのか、という点を把握できると、その後の対応を検討しやすくなるでしょう。

盗撮における家宅捜索はどのように進むのか

家宅捜索は、裁判官が発付した捜索差押許可状に基づいて進められる刑事手続です。盗撮事件では、撮影機器や保存データなどの証拠を確保するために行われることが多く、一定の手順に従って実施されます。ここでは、家宅捜索が始まってから終了するまでの一般的な流れを解説します。

捜索差押許可状が示され家宅捜索が始まる

家宅捜索では、まず警察官が捜索差押許可状を提示し、手続が開始されます。

警察官は、捜索差押許可状を示した上で、事件の内容や捜索対象となる場所を説明します。その後、住人や家族の立会いのもとで家宅捜索が始まるのが一般的です。捜索差押許可状が適法に発付されている以上、原則として家宅捜索を拒否することはできません。

もっとも、令状が提示されたからといって、その場で直ちに物が押収されるわけではありません。まずは令状に基づく捜索が開始され、事件と関係する証拠が存在するかどうかを確認する手続へと進みます。

住居内の捜索と証拠品の確認が行われる

家宅捜索が始まると、事件と関係する証拠が保管されている可能性がある場所を中心に捜索が行われます。

盗撮事件では、スマートフォンやパソコン、小型カメラなどの撮影機器が保管されている場所だけでなく、記録媒体や関連資料が置かれていると考えられる場所も確認されることがあります。ただし、警察が無制限に自宅全体を捜索できるわけではなく、令状の範囲内で証拠を探索することが原則です。

捜索の途中では、事件との関連性が認められるかどうかを確認しながら、証拠となり得る物が慎重に選別されます。そのため、自宅にある全ての物が持ち出されるわけではありません。

必要な証拠品が押収され家宅捜索が終了する

捜索の結果、事件との関連が認められる証拠品が見つかった場合には、それらが差し押さえられます。

差押えが行われた場合には、押収した物を記載した押収品目録が交付され、家宅捜索は終了します。押収品は、その後の捜査において解析や確認が行われ、盗撮の事実や余罪の有無などを判断する資料として利用されます。

一方で、家宅捜索が終わったからといって、捜査も終了するわけではありません。押収された証拠の内容やその後の取調べの結果によっては、逮捕される場合もあれば、在宅事件として捜査が続く場合もあります。家宅捜索は、あくまでその後の刑事手続につながる一つの過程にとどまります。

盗撮における家宅捜索にて押収される物とデータ解析

盗撮の疑いに関する家宅捜索では、現物の所持品よりも電子機器の記録内容の確認が重視される傾向があります。特に、撮影に使用できる機器や保存媒体が対象になります。

代表的なのは、スマートフォンやパソコンです。これらは本体だけでなく、SDカードやUSBメモリ、外付けハードディスクなどの記録媒体も確認されます。見た目に撮影データが入っていないように見えても、削除したデータが残っている可能性があるため押収されることがあります

また、クラウドサービスの利用状況も確認対象になる場合があります。端末内にデータが見当たらなくても、保存先の履歴が残っていることがあり、ログイン状態や同期設定の有無が確認されることがあります。パスワードをその場で求められることもありますが、回答の仕方は慎重に判断する必要があります。

同居家族の機器についても、捜査対象との関係が疑われる場合には確認が行われることがあります。ただし、すべての機器が当然に押収されるわけではなく、関連性を見ながら判断されます。

押収された機器は、後日データ解析が行われます。解析では、保存されている画像や動画だけでなく、閲覧履歴やアプリの使用状況なども確認されることがあります。端末の操作履歴が判断材料になる場合があるため、単に画像の有無だけで評価が決まるとは限りません。

このように、家宅捜索は物を持ち出す手続にとどまらず、後の解析を前提とした証拠収集の一段階として行われます。どの範囲まで確認され得るのかを理解しておくことが重要です。

家宅捜索の後に起きること|逮捕・在宅捜査の分かれ目

家宅捜索が終わった時点で、直ちに処分が決まるわけではありません。多くの場合、押収された資料の整理やデータ解析が行われ、その結果を踏まえて今後の手続が判断されます。家宅捜索は捜査の一区切りであり、結論ではない段階といえます。

その後の進み方としては、大きく分けて逮捕に進む場合と、在宅のまま捜査が続く場合があります。現場の状況やこれまでの供述内容、確認された資料の内容などが総合的に検討され、逃亡や証拠隠滅のおそれが高いと判断された場合には逮捕が選択されることがあります。逮捕は家宅捜索と同日に行われる場合もあれば、解析結果が出た後に後日行われる場合もあります。

一方で、住所や身分関係が安定しており、証拠がすでに確保されていると考えられる場合には、在宅のまま呼び出しを受けながら捜査が進むこともあります。この場合、数日から数週間程度の間隔で警察署への出頭を求められ、事情聴取が繰り返されます。呼び出しの回数や期間は事件の内容によって異なりますが、解析結果が出るまで一定期間続くことが一般的です。

押収された機器は、専門部署でデータ解析が行われます。解析には時間がかかり、結果が出るまで数週間から数か月程度かかることもあります。その間は機器が返却されない状態が続き、日常生活に支障が出ることもあります。解析の結果、新たな記録が見つかった場合には余罪として調査が広がることもあり、改めて事情聴取を受ける場合があります。

また、捜査の過程で学校や勤務先への事情説明が必要になる場面が生じることもあります。家宅捜索後は捜査が終わるのではなく、内容確認が本格化する段階に入ると考えられます。

いずれの場合でも、家宅捜索直後の対応や供述の整理がその後の扱いに影響することがあります。呼び出しに応じる際には、事実関係を整理したうえで対応していくことが重要になります。

家宅捜索自体は、被疑者に対する捜査の出発点に近い位置づけにあります。その後に取調べ等の捜査が積み重ねられていくことが一般的です。

なぜ家宅捜索が行われるのか

家宅捜索は、突然行われるように見えても、警察が何らかの手がかりを得た段階で実施されるのが通常です。まったく根拠のない状態で行われる手続ではありません

多くは、被害申告や目撃情報、防犯カメラの映像などから人物が特定された後に行われます。撮影場所や時間帯が絞り込まれると、行動範囲や所持品との関係を確認する必要が生じ、自宅の捜索に進むことがあります。現場付近の移動状況や所持品の特徴など複数の情報が重なり、端末内の確認が必要と判断された場合に実施されます。

また、任意の事情聴取を受けた後に家宅捜索へ進む場合もあります。供述内容だけでは判断できない点について、端末内の記録や機器の有無を客観資料で確認する必要があると判断されると家宅捜索に至ることがあります。任意提出された端末の解析結果を受け、関連データの有無を確認するため追加で行われることもあります。

家宅捜索は裁判官の令状にもとづいて行われるため、警察側は一定の資料をそろえて必要性を説明する必要があります。事件との関連性がある程度認められ、住居内に証拠が存在する可能性があると判断された場合に令状が発付されます。

さらに、解析の過程で別の記録の存在が疑われた場合には、余罪の有無を確認する目的で実施されることもあります。同種事案との照合により関連の可能性が生じた場合、保管場所の確認のために捜索が行われます。このように、家宅捜索は疑いが一定程度裏付けられた段階で行われる証拠確認の手続であり、単なる事情確認の段階を超えた局面で実施されるのが一般的です。

盗撮事件の場合、撮影内容が最も直接的な証拠になりやすいため、家宅捜索の重要性は比較的高い事件類型と言えます。また、余罪に関する証拠も見つかりやすいため、余罪の証拠隠滅を防ぐ意味でも行われます。

家宅捜索はいつ行われるのか

家宅捜索は予告なく行われますが、捜査の流れの中で一定のタイミングに実施されることが多くあります。突然来たように見えても、事前に準備された手続であるのが通常です

典型的には、被害申告や防犯カメラの確認によって対象者が特定され、その後に事情聴取が行われます。供述内容と客観資料を照らし合わせ、端末内の確認が必要と判断された段階で令状請求が行われ、家宅捜索に至る流れです。任意提出した機器の解析結果を受けて、追加確認として実施されることもあります。

実施の時間帯は、在宅が見込まれる時間に合わせて行われることが多く、朝の時間帯に訪問される例が多くみられます。これは生活状況を確認しやすく、証拠の所在を把握しやすいためとされています。夜間に行われることは例外的で、緊急性がある場合などに限られます。

また、事情聴取から一定期間が空いた後に行われる場合もあります。解析や資料の整理に時間がかかるためで、呼び出しの直後に行われるとは限りません。数日程度で行われる場合もあれば、数週間ほど経過してから実施される場合もあります。さらに、一度の捜索で確認が足りないと判断された場合には、追加の家宅捜索が行われる可能性もあります。

このように、家宅捜索の時期は一律ではありませんが、捜査資料が一定程度そろい、住居内に確認すべき物があると判断された段階で実施されるのが一般的です。

やってはいけない対応

家宅捜索の場面では、突然の出来事に動揺して行動してしまうことがあります。しかし、その場の対応が後の評価に影響する場合があります。落ち着いて手続を受けることが重要です。

まず、データの削除や機器の初期化を試みることは避ける必要があります。たとえ確認されていない内容であっても、証拠を隠そうとした行為と受け取られる可能性があります。警察が退去した後に削除を行った場合でも、操作履歴が確認されることがあります。

また、その場で説明を変えたり、推測で話を合わせたりすることも望ましくありません。家宅捜索後には改めて事情聴取が行われることが多く、説明の食い違いが生じると不利に扱われることがあります。分からない点は分からないと伝え、整理したうえで説明する方が適切です。

家族に対して機器を移動させるよう頼んだり、代わりに処分してもらうよう指示することも避ける必要があります。このような行為は、本人が直接行っていなくても、証拠隠滅と評価される可能性があります。

パスコードの入力を求められる場面では、慌てて対応すると供述内容と操作内容が食い違う可能性があります。慌てて回答せず、内容を整理したうえで対応することが重要です

さらに、捜索後に関係者へ一斉に連絡したり、SNS上で状況を説明することも慎重に判断する必要があります。やり取りの内容が後に確認されることがあるためです。このように、家宅捜索では積極的に何かをするよりも、余計な行動を取らず手続に沿って対応することが重要になります。

弁護士に相談するメリット

家宅捜索の後は、警察からの連絡や呼び出しが続くことがあります。個人で対応している場合、電話の時点で日程や説明内容について回答を求められ、その場で判断を迫られる場面が生じます。弁護士が関与すると、連絡は弁護士を通じて行われ、事前に内容を確認してから対応を決めることができます。出頭の目的や確認事項を把握したうえで臨むことができるため、突然のやり取りに対応する負担が小さくなります。

事情聴取でも対応の仕方が変わります。整理しないまま説明を始めると、後から補足や修正が必要になることがありますが、弁護士と事前に事実関係を確認しておくことで、説明の範囲や順序を決めた状態で臨むことになります。供述の経過は記録として扱われるため、初期段階から整理された説明で対応する意味があります。同じ内容を繰り返し確認された場合でも、説明がぶれにくくなります。

また、押収された機器についても対応が変わります。返却の見込みや解析の進み方、追加の呼び出しの可能性を確認しながら進めることができ、必要な準備を整えたうえで対応することが可能になります。呼び出しの理由が分からないまま出頭するのではなく、あらかじめ想定を持って対応できる点に違いがあります。生活や仕事の予定を調整しやすくなる点も実際上の影響の一つです。さらに、捜査が進むと処分の判断が検討されますが、その際にはこれまでの供述経過や対応状況が資料として扱われます。場面ごとに説明が変わらないよう、あらかじめ方針を定めて対応していくことで、後の手続でも説明の前提を維持しやすくなります。途中で説明内容が変わると、その理由について追加の確認を受けることがあるため、初期段階から整理した対応を続けていくことが重要になります

家宅捜索後に刑事手続がどのような進行をたどるか、見通しを持っておくことができるとその後の対応が容易になりやすいです。見通しを持つには弁護士への相談が有力な手段と言えます。

まとめ

盗撮の疑いで家宅捜索が行われた場合でも、直ちに処分が決まるわけではありません。家宅捜索は、証拠を確認するための手続が始まった段階を意味します。

当日は、令状の内容を確認し、捜索の流れを把握しながら対応することが重要です。慌てて説明したり、その場で対応を変えたりすると、後の手続で確認が重ねられることがあります。余計な行動を取らず、状況を整理しながら対応することが基本になります。

家宅捜索の後は、事情聴取や解析結果の確認を経て、逮捕に進む場合と在宅のまま進む場合に分かれます。どの段階にあるのかを把握し、今後の流れを理解しておくことで対応を判断しやすくなります。突然の出来事であっても、手続の意味と流れを知っておくことで落ち着いて対応しやすくなります。状況を整理し、対応の方針を定めていくことが重要です。

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