「離婚調停って結局どうすれば有利になるの?」
「調停で自分の希望を通すには何を準備すべき?」
離婚に向けた話し合いの中で、少しでも自分に有利な結果を得たいと考える方も多いのではないでしょうか。
離婚調停で勝つためには、主張の整理や証拠の準備、冷静な対応、柔軟な姿勢、そして必要に応じた弁護士の活用が重要です。
そこで本記事では、離婚調停で有利な条件を引き出すためのポイントや、調停が不成立となった場合の対応、さらに調停中に避けるべきNG行動について詳しく解説していきます。
藤垣法律事務所では、離婚・男女問題に精通した弁護士が在籍しており、迅速対応により最適な解決方法をご提案いたします。下記からぜひご相談ください。
この記事の監修者
藤垣法律事務所
代表 藤垣 圭介
全国に支店を展開する弁護士法人で埼玉支部長を務めた後、2024年7月に独立開業。
これまでに刑事事件500件以上、交通事故案件1,000件以上に携わり、豊富な経験と実績を持つ。
トラブルに巻き込まれて不安を抱える方に対し、迅速かつ的確な対応で、安心と信頼を届けることを信条としている。
LINE相談24時間受付中
離婚調停で勝つためのポイント5選

離婚調停で有利な結果を得るためには、事前準備と冷静な対応が何よりも重要です。勝つためのポイントとして、主に以下5つが挙げられます。
- 事前に主張や希望条件を明確に整理しておく
- 証拠や記録をしっかり準備しておく
- 冷静かつ丁寧な態度で調停委員に臨む
- 相手の主張や態度を分析し柔軟に対応する
- 必要に応じて弁護士に相談・依頼する
詳しく解説します。
事前に主張や希望条件を明確に整理しておく
離婚調停では、離婚に同意するかだけでなく、親権、養育費、面会交流、財産分与、慰謝料、年金分割などについて話し合います。まずは項目ごとに、希望する条件とその理由を具体的に整理することが重要です。希望する養育費や財産分与の金額については、できるだけ根拠も明らかにしましょう。
もっとも、希望した条件がすべて法的に認められるとは限りません。法律上の見込みを確認したうえで、絶対に譲れない条件、一定の譲歩が可能な条件、相手への提案に利用できる条件を分けておく必要があります。希望条件に優先順位を設けることで、調停中に相手から提案を受けた場合も、落ち着いて判断しやすくなります。
財産分与や慰謝料などの金銭面、親権や養育費、面会交流といった子に関する点など、個別の項目のそれぞれについてどのような結論を希望するか、具体的に整理するとよいでしょう。項目ごとに想定される争点も整理できると、適切な主張を検討しやすくもなります。
証拠や記録をしっかり準備しておく
調停は話合いによる解決を目指す手続ですが、根拠のない主張だけでは相手の譲歩を得にくくなります。特に、不貞行為やDV・モラハラを理由とする慰謝料、親権、財産分与などに争いがある場合は、自分の主張を裏付ける客観的な資料を準備することが重要です。
証拠を集める際は、量だけでなく、どの証拠によってどの事実を明らかにするのかを意識しましょう。たとえば、メッセージの履歴、録音、診断書、預貯金の取引履歴、子どもの連絡帳などを時系列に沿って整理すると、調停委員にも事情が伝わりやすくなります。調停が不成立となり離婚訴訟へ進む可能性も踏まえ、証拠の原本やデータは適切に保存しておきましょう。
証拠や記録が何を立証できるものか、という点を具体的に確認することが適切です。いつ、どこで、誰が、何をしたことを裏付けられるのか、というレベルで準備することで、証拠や記録に不足がないか確認することも容易になります。
冷静かつ丁寧な態度で調停委員に臨む
調停委員は、夫婦の一方に味方して勝敗を決めるのではなく、中立的な立場から双方の話を聞いて合意を目指します。そのため、調停委員に気に入られようとするのではなく、重要な事実と自分の希望を正確に伝えることを意識しましょう。
相手への不満を感情のまま述べ続けると、争点や希望条件が調停委員に伝わりにくくなります。事実と自分の評価を区別し、「いつ、どこで、何があったのか」「その事実がどの争点に関係するのか」を順番に説明することが大切です。相手の主張に納得できない場合も、相手や調停委員を非難せず、客観的な事実や資料に基づいて反論しましょう。
まずは、何より主張の内容が正しく伝わることを心掛けるのが適切でしょう。自然と冷静かつ丁寧な態度で主張することができ、感情的な話に終始することが防げます。
相手の主張や態度を分析し柔軟に対応する
離婚調停で希望に近い解決を得るには、自分の主張を繰り返すだけでなく、相手が何を求めているのかを把握する必要があります。相手の主張について、法的な根拠、証拠の有無及び条件の優先順位を分析することで、合意できる範囲や反論すべき点が明確になります。
調停は合意によって成立するため、法律上認められる可能性が高い条件であっても、相手が応じなければ直ちに実現できるわけではありません。譲歩によって得られる利益と、調停を不成立にして訴訟へ進む場合の期間、費用及び見通しを比較することが重要です。譲れない条件は維持しつつ、優先順位の低い条件を交渉材料として活用するなど、全体として有利な解決を目指しましょう。
相手の主張がどの争点に対してどのような意味を持っているのか、という法的な位置付けを意識することで、適切な分析が可能になります。相手の主張を正しく理解できることが解決への近道になります。
必要に応じて弁護士に相談・依頼する
離婚調停では、希望条件を伝えるだけでなく、その条件が法律上認められる見込みや、必要となる証拠を判断しなければなりません。親権や高額な財産分与、慰謝料などに争いがある場合は、調停を申し立てる前から弁護士に相談することが有効です。
弁護士へ依頼すると、争点と希望条件の整理、提出書面の作成、証拠の選別、相手の主張への反論などを任せられます。また、弁護士は調停期日に同行し、提示された条件を受け入れるべきか、訴訟へ進むべきかについても助言できます。依頼費用と得られる利益を比較する必要はありますが、自分だけでは法的な見通しや適切な条件を判断できない場合は、早めの相談を検討しましょう。
希望したい解決方法、内容が法的に実現可能なものか、という点については、必ず専門的な判断を仰ぐようにしましょう。弁護士への依頼には費用が発生するため、費用負担だけが残る結果にならないよう注意するのが望ましいです。

【争点別】離婚調停で有利な条件を勝ち取る獲得術3選
【親権・養育費】子どもの養育実績と今後の環境をアピール
親権について希望する結果を得るには、単に「自分の方が子どもを大切にしている」と訴えるのではなく、これまで誰がどのように子どもを養育してきたかを具体的に示すことが重要です。送迎、食事、通院、学校行事への対応などの養育実績を、連絡帳、予定表、メッセージの履歴などによって裏付けましょう。
令和8年4月からは、離婚後の親権者を父母双方又は一方とする制度になりました。いずれにするかは、子どもの利益を最優先に、これまでの養育状況、子どもの年齢や意向、父母間の関係などを踏まえて判断されます。DVや虐待のおそれがある場合や、父母が共同して親権を行うことが困難な場合には、一方のみを親権者とする必要があります。そのため、離婚後の住居、就学環境、勤務状況や親族の支援体制まで具体的に示すことが大切です。
親権者の定め方にかかわらず、父母は子どもの生活を支える責任を負うため、養育費についても具体的な条件を定める必要があります。双方の収入資料を提出して算定表を参照するだけでなく、支払額、支払日、終期、振込先や、進学費用・医療費などの特別費用の負担方法まで協議しましょう。
【財産分与】相手の隠し財産を洗い出し2分の1を獲得する
財産分与で適切な金額を確保するには、意図的に隠された財産だけでなく、自分が把握していない相手名義の財産も含めて確認することが必要です。預貯金、不動産、有価証券、生命保険の解約返戻金、退職金なども、相手名義であることだけを理由に財産分与の対象外となるわけではありません。
相手が財産を明らかにしない場合は、通帳や取引履歴、給与明細、確定申告書、保険証券、郵便物などから保有財産を特定します。調停では相手に資料の提出を求めるほか、事案に応じて裁判所を通じた調査や弁護士会照会などを検討できる場合もあります。ただし、利用できる手続や取得できる情報の範囲は、財産の内容や特定状況によって異なります。金融機関や支店、財産の種類を特定する手掛かりをできる限り集めておきましょう。
財産分与では、財産の取得又は維持に対する夫婦の寄与の程度が異なることが明らかでない場合、双方の寄与は等しいものと扱われるため、2分の1が基準となります。一方、婚姻前から所有していた財産や、相続・贈与によって取得した特有財産は原則として対象になりません。対象財産、基準時、評価額、負債及び特有財産を順番に整理し、具体的な分与額を算定することが重要です。
【慰謝料】不貞行為やDV・モラハラの決定的な証拠を提示する
慰謝料を請求する場合は、不貞行為やDV・モラハラがあったと主張するだけでなく、具体的な行為と精神的損害を裏付ける証拠を提示する必要があります。不貞行為であれば、写真、メッセージ、宿泊記録、調査報告書など、配偶者と第三者との性的関係を推認できる資料を確保しましょう。
DVについては、負傷部分の写真、診断書、警察や配偶者暴力相談支援センターへの相談記録などが有力な証拠になります。モラハラについては、録音、メッセージ、日記などにより、問題となる言動の内容、頻度や継続期間を具体的に示すことが重要です。ただし、不快な言動があっただけで慰謝料が認められるとは限りません。夫婦間で許容される範囲を超え、人格権を侵害するほどの違法性があることを裏付ける必要があります。
必ずしも1つの決定的な証拠がなければ請求できないわけではありません。複数の証拠を時系列に沿って整理し、相手の行為、その違法性、精神的損害や婚姻関係の破綻との関係を明らかにする方法もあります。一方、不貞行為より前に婚姻関係がすでに破綻していた場合などは慰謝料が認められない可能性があるため、行為の内容だけでなく、その発生時期や離婚との因果関係も明確にしましょう。

離婚調停で不成立になった場合どうすればいいか
調停がまとまらずに不成立となる場合もあります。その場合、次の選択肢を冷静に検討することが大切です。
- 家庭裁判所への離婚訴訟を検討する
- 弁護士に依頼する
詳しく解説します。
家庭裁判所への離婚訴訟を検討する
離婚調停が不成立になった場合、次の手段として「離婚訴訟」を起こすことが可能です。
具体的にお伝えすると、家庭裁判所で裁判官が法的な判断を下す手続きであり、調停とは異なり第三者が結論を出す形式となります。
訴訟では、主張や証拠の提出が一層厳密に求められるため、より慎重な準備が必要です。ただし、調停に比べて時間も費用もかかるため、精神的・経済的負担は大きくなります。
それでも正当な主張が通らないまま妥協するよりは、訴訟で明確な結論を得る選択も視野に入れるべきでしょう。
弁護士に依頼する
離婚訴訟に進む場合は、法的知識と経験を持つ弁護士のサポートが必要です。訴訟では提出書類や主張の仕方に専門性が求められ、素人が単独で対応するには限界があります。
弁護士に依頼することで、訴訟の流れや必要な書類、証拠の整理などを的確に進めることができ、裁判所での主張にも説得力が加わります。
また、相手側にも弁護士がついている場合は、こちらも同等の準備がなければ不利になる可能性が高まります。
訴訟に備えるためには、早めの段階で弁護士に相談しておくことが得策です。
離婚調停中にやってはいけないこととは

離婚調停では、自分の主張を通すことも重要ですが、慎重さと節度を欠いた行動は逆効果になる場合があります。
特に相手を誹謗中傷する発言やSNSでの情報発信、子どもを巻き込むような行動は避けなければなりません。
調停委員や裁判所は当事者の人間性や態度も重要視しており、マイナスの印象を与えることで、本来得られるはずの結果まで遠ざかってしまうことが考えられます。
また、相手の発言に対して感情的に反応することも、冷静な話し合いを妨げる要因です。自分の立場を守るためにも、節度ある態度と慎重な言動を心がけましょう。
LINE相談24時間受付中
離婚調停で勝つためには弁護士への依頼も検討しよう
離婚調停は感情と法律が交差するデリケートな手続きです。その中で確実に自分の権利を守るためには、法的な専門知識を持つ弁護士の存在が大きな助けとなります。
自分の希望をどのように主張すべきか、必要な証拠をどう準備すべきかなど、戦略的に進めるには専門家の助言が必要です。
また、相手が弁護士を立ててきた場合に対等な立場で交渉を進めるには、こちらも同様の体制を整えることが望ましいでしょう。
費用面の不安がある場合は、法テラスなどの公的支援も活用できるため、まずは無料相談を利用して情報収集することから始めてください。
藤垣法律事務所では、離婚・男女問題に精通した弁護士が在籍しており、迅速対応により最適な解決方法をご提案いたします。
なお、下記サイトでも離婚後の生活をどうするのかについてを詳しく解説しているので、合わせてご確認ください。










