旦那が風俗に通っていたことを知ると、「自分への愛情がなくなったのか」「浮気と同じではないか」と感じ、今後も夫婦関係を続けるべきか悩む方も多いでしょう。旦那の説明に納得できず、離婚や慰謝料請求を考える方もいます。
風俗に行く理由は、性的欲求だけでなく、刺激を求める気持ちやストレス、夫婦間の性生活に対する不満など、人によって異なります。理由を理解することと風俗通いを許すことは別であり、まずは利用の頻度や内容、旦那の考えを確認し、自分が今後どうしたいのかを整理する必要があります。
また、風俗通いが発覚したからといって、当然に裁判で離婚できるわけではなく、慰謝料請求が必ず認められるわけでもありません。本記事では、旦那が風俗に行く心理、離婚や慰謝料請求が認められる条件、気持ちを整理するための相談先を解説します。
この記事の監修者
藤垣法律事務所
代表 藤垣 圭介
全国に支店を展開する弁護士法人で埼玉支部長を務めた後、2024年7月に独立開業。
これまでに刑事事件500件以上、交通事故案件1,000件以上に携わり、豊富な経験と実績を持つ。
トラブルに巻き込まれて不安を抱える方に対し、迅速かつ的確な対応で、安心と信頼を届けることを信条としている。
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旦那が風俗に行く理由と心理
旦那が風俗に行く理由は一つとは限らず、性的欲求や刺激を求める気持ち、ストレスなど、複数の事情が重なっている場合があります。ただし、理由を理解することと風俗通いを許すことは別の問題です。傷ついた側が、その行動を受け入れなければならないわけではありません。
性的欲求を満たしたいと考えている
自分の性的欲求を優先し、風俗で満たそうとすることがあります。ただし、これは風俗に行く側の判断によるものであり、配偶者の魅力や接し方に原因があると決めつけることはできません。夫婦生活に特段の問題がなくても、風俗を利用する人はいます。
旦那から「欲求を満たしたかっただけ」と説明されたとしても、それだけで納得する必要はありません。利用を隠していた理由や、相手が傷つく可能性をどのように考えていたのかを確認し、今後も夫婦関係を続けられるか判断することが大切です。
日常生活にはない刺激や非日常感を求めている
普段の生活とは異なる刺激や、日常から離れた感覚を求めて風俗を利用する人もいます。この場合、夫婦関係への不満ではなく、好奇心や気分転換がきっかけとなっていることがあります。
もっとも、本人にとっては一時的な行動であっても、風俗通いを知った側が受ける精神的な苦痛は軽視できません。「深い意味はなかった」という説明によって傷ついた気持ちが否定されるものではないため、自分の感情を無理に抑える必要はありません。
仕事や日常生活のストレスを発散したいと考えている
仕事上の負担や人間関係の悩みから一時的に離れるため、風俗を利用することがあります。特に、ストレスを感じる時期に利用回数が増えている場合には、風俗通いが気分転換の手段になっている可能性があります。
しかし、ストレスを抱えていたことは、夫婦間の信頼を損なう行動を正当化する理由にはなりません。関係の再構築を目指す場合には、利用をやめるという約束だけでなく、風俗以外の方法でストレスに対処できる環境を整えることも必要です。
夫婦間の性生活に不満やすれ違いを感じている
性生活の頻度や考え方について夫婦間に違いがあり、その不満を話し合わないまま風俗を利用する場合があります。お互いの希望や悩みを十分に共有できていなければ、一方だけがすれ違いを感じていることもあります。
ただし、夫婦間にすれ違いがあったとしても、風俗通いの責任が利用していない側に移るわけではありません。出産、育児、仕事、体調などによって夫婦生活が変化することもあるため、どちらか一方を責めるのではなく、これまでの状況と今後の希望を整理する必要があります。
風俗は浮気ではないと考えている
風俗は恋愛関係を伴わないため、浮気ではないと考えて利用する人もいます。そのため、風俗通いが発覚しても、「浮気をしたつもりはない」「夫婦関係には影響しない」と説明することがあります。
しかし、風俗を浮気と考えるかどうかは、夫婦の価値観によって異なります。本人に裏切った認識がなかったとしても、相手が受けた苦痛まで否定されるわけではありません。再構築を検討する場合には、今後どのような行為を許容しないのかを夫婦で具体的に確認することが必要です。
旦那の風俗通いで離婚・慰謝料請求はできる?
夫婦が合意すれば風俗通いを理由に離婚できる
夫婦が話し合って離婚する協議離婚では、法律上の離婚理由がなくても離婚できます。そのため、風俗通いを許すことができず、夫婦関係を続けることが難しいと感じた場合、旦那が同意すれば風俗通いを理由に離婚できます。風俗で性交渉があったことまで証明する必要はありません。
ただし、離婚することに合意しても、財産分与、慰謝料、子どもの親権や養育費などの条件は別に決める必要があります。後から金額や支払期限をめぐって争わないように、合意した内容は離婚協議書に残しましょう。慰謝料や養育費を分割で支払ってもらう場合は、支払いが滞ったときに財産を差し押さえられる内容の公正証書を作成する方法もあります。
裁判離婚は不貞行為などの法定離婚事由がある場合に認められる
旦那が離婚に同意しない場合、最終的には裁判で離婚を求めることになります。裁判で離婚が認められるには、不貞行為や、夫婦関係が修復できないほど悪化していることなど、法律が定める離婚理由が必要です。
風俗店で配偶者以外の相手と性交渉を持った場合は、不貞行為に当たると判断される可能性があります。相手が風俗店の従業員であり、その場限りの関係であっても、性交渉があれば不貞行為になり得ます。
一方、風俗店を利用したことだけでは、どのようなサービスを受けたのかまでは分かりません。性交渉があったことを証明できない場合でも、何度話し合っても風俗通いをやめない、長期間にわたって繰り返している、風俗通いが原因で別居しているなどの事情があれば、夫婦関係を続けることが難しい状態として離婚が認められることがあります。利用の内容だけでなく、頻度や期間、発覚後の対応、夫婦関係への影響も判断の対象になります。
風俗通いで慰謝料を請求できる条件と必要な証拠
風俗通いによって精神的な苦痛を受けても、利用の事実だけで必ず慰謝料を請求できるわけではありません。慰謝料が認められるには、性交渉を伴う風俗利用や、夫婦の信頼関係を壊すほど繰り返された風俗通いなど、夫婦の平穏な生活を侵害したと評価できる事情が必要です。
慰謝料請求の可否や金額は、利用回数や期間、風俗通いが始まる前の夫婦関係、発覚後に利用をやめたか、風俗通いが別居や離婚の原因になったかなどを踏まえて判断されます。風俗通いが始まる前から夫婦関係がすでに破綻していた場合には、風俗利用によって夫婦関係が壊れたとはいえないため、慰謝料が認められないことがあります。
請求を検討する場合は、店舗の領収書や会員証、クレジットカードの利用明細、予約履歴、利用を認めたメッセージなどが証拠になります。1つの資料だけでは利用内容まで分からない場合もあるため、複数の資料から利用した店舗、日時、回数、サービス内容を確認できる状態にすることが大切です。証拠の集め方に迷った場合は、違法・不適切な方法を取ってしまう前に弁護士へ相談しましょう。
風俗の利用も不貞行為に該当する可能性はあります。個別の判断は、専門的な弁護士の意見を仰ぐことをお勧めします。
旦那の風俗通いが許せなく気持ちを整理するための相談先
夫婦関係の再構築を目指す「夫婦問題カウンセラー」
風俗通いを知った直後は、怒りや悲しみが強く、今後も夫婦関係を続けたいのか自分でも分からなくなることがあります。身近な人には話しにくく、旦那と話し合おうとしても感情的になってしまう場合は、夫婦問題カウンセラーに相談する方法があります。
カウンセリングでは、傷ついた気持ちや許せないと感じる理由を言葉にしながら、離婚と再構築のどちらを望んでいるのか整理していきます。再構築を選ぶ場合には、旦那が風俗通いに至った経緯を確認し、再発を防ぐために何を約束すべきか、今後どのように話し合うべきかについても相談できます。
ただし、カウンセラーは離婚できるか、慰謝料を請求できるかといった法律上の判断をする立場ではありません。相談先を選ぶ際は、夫婦問題に関する相談実績、カウンセリングの方法、料金、秘密の取扱いなどを確認しましょう。気持ちの整理や関係の再構築を優先したい場合に適した相談先です。
離婚や誓約書作成・慰謝料を検討する「弁護士」
離婚するか迷っているものの、離婚できる条件や慰謝料請求の見込みを知ったうえで判断したい場合は、弁護士へ相談します。離婚を決めていない段階でも相談できるため、相談したからといって、直ちに離婚手続を始める必要はありません。
弁護士には、風俗通いが不貞行為などの離婚原因に当たるか、どのような証拠が必要か、慰謝料を請求できるかを確認できます。離婚を選ぶ場合は、財産分与、親権、養育費などを含めた離婚条件の整理や、旦那との交渉を依頼することも可能です。自分が選べる法的な対応と、それぞれの見通しや負担を把握できることが弁護士へ相談するメリットです。
再構築を選ぶ場合でも、今後は風俗を利用しないことや、約束に違反した場合の対応などを定めた誓約書の作成を相談できます。ただし、どのような違反にも高額な違約金を課せるわけではありません。将来の争いを防ぐためには、禁止する行為や違反時の対応を具体的に定め、内容に無理がないか確認する必要があります。離婚と再構築のどちらを選ぶ場合でも、法的な備えを整えたいときは、早めに弁護士へ相談しましょう。
まとめ|旦那の風俗問題は冷静な事実確認と適切な対応で解決へ
旦那の風俗通いを知ったとき、すぐに許すか離婚するかを決める必要はありません。まずは、利用した時期や頻度、内容、本人が今後どのように対応するつもりなのかを確認し、自分が何に傷つき、これからどうしたいのかを整理することが大切です。
風俗に行った理由が性的欲求やストレスであっても、その行動を受け入れなければならないわけではありません。再構築を目指す場合は、風俗通いを繰り返さないための約束を具体的に決めます。離婚や慰謝料請求を考える場合は、感情のまま証拠を処分したり、十分な準備をせずに話を進めたりせず、利用履歴などの資料を保管しておきましょう。
気持ちを整理して夫婦関係を見直したい場合は夫婦問題カウンセラー、離婚の条件や慰謝料請求、誓約書の作成を検討する場合は弁護士が相談先になります。一人で結論を急がず、希望する解決に合った相談先を選ぶことが、今後の生活を落ち着いて考えるための第一歩です。
離婚・男女問題に強い弁護士をお探しの方へ
さいたま市大宮区の藤垣法律事務所では,離婚・男女問題に精通した弁護士が迅速対応し,円滑な解決を実現するお力添えが可能です。是非お気軽にご相談ください。
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この記事の監修者
藤垣法律事務所
代表 藤垣 圭介
全国に支店を展開する弁護士法人で埼玉支部長を務めた後、2024年7月に独立開業。
これまでに刑事事件500件以上、交通事故案件1,000件以上に携わり、豊富な経験と実績を持つ。
トラブルに巻き込まれて不安を抱える方に対し、迅速かつ的確な対応で、安心と信頼を届けることを信条としている。










