詐欺事件で示談を考えるとき、「示談金はいくらくらいなのか」「示談すれば逮捕や起訴を避けられるのか」「今からでも間に合うのか」など、気になる点は多いはずです。特に刑事事件では、対応のタイミングや進め方によって結果が変わることもあるため、早い段階で見通しを持つことには大きな意味があります。
詐欺事件では示談が処分や結果に影響することがあります。 被害回復や被害者との合意は、不起訴や量刑判断に関わる事情として考慮されることがあり、適切な対応を取ることが重要になります。ただし、どの事件でも同じ結果になるわけではなく、被害額、悪質性、被害者の意向などによって事情は異なります。
示談というと「お金を払って終わらせるもの」という印象を持たれがちですが、実際にはそれだけではありません。示談金の考え方、交渉の進め方、示談書の内容など、押さえるべきポイントはいくつもあります。知識がないまま動くと、かえって不利になることもあります。本記事では相場・不起訴の可能性・示談の進め方まで整理して解説します。 詐欺事件における示談金の目安、示談が成立しやすいケース、交渉の流れ、注意すべきポイントまで、法律実務の視点からわかりやすく整理します。自分のケースで示談が可能か判断するための参考としてもご覧ください。
この記事の監修者
藤垣法律事務所
代表 藤垣 圭介
全国に支店を展開する弁護士法人で埼玉支部長を務めた後、2024年7月に独立開業。
これまでに刑事事件500件以上、交通事故案件1,000件以上に携わり、豊富な経験と実績を持つ。
トラブルに巻き込まれて不安を抱える方に対し、迅速かつ的確な対応で、安心と信頼を届けることを信条としている。
詐欺の示談金はいくら?相場と金額が決まる仕組みを解説
被害額によって考え方はどう変わるのか
被害額が小さい事件と高額な事件では、示談交渉で重視されるポイントが変わることがあります。少額事案では、早期の被害弁償と謝罪によって解決が進みやすい場合もありますが、被害額が大きくなるほど、被害者側が慎重になることは少なくありません。
被害額が高くなるほど示談条件は厳しくなりやすい傾向があります。 単に被害金を返せば足りると考えられない場面もあり、信用侵害への感情や、再発防止への不安などが交渉に影響することがあります。そのため、金額だけで相場を考えるのではなく、事件の内容とあわせて見ることが重要です。
被害額別に見た示談金の考え方
被害額によって、交渉で現実的に検討されやすい条件は変わることがあります。少額事案では、被害弁償を基本として一定の条件調整でまとまるケースもあります。一方、高額事案では、返済方法や支払計画自体が交渉の重要なテーマになることがあります。
被害弁償と示談金は必ずしも同じ意味ではありません。 被害金の返還に加え、解決条件として別途調整が議論されることもあります。ただ、常に上乗せが必要という意味ではなく、事件内容や被害者意向によって扱いは異なります。
被害弁償をしたからといって当然に示談成立となるわけではありませんが、被害回復そのものが交渉の重要な土台になることは少なくありません。被害弁償が十分でなければ、示談の入り口に立ちにくい場合もあります。
示談金に影響しやすい事情
示談金額や条件は、被害額以外の事情によって動くことがあります。たとえば、被害回復がすでに進んでいる場合と、まだ返済の見通しが立っていない場合では、交渉の前提が異なります。
反省状況や被害回復への姿勢も交渉では重視されやすい要素です。 誠実な謝罪や早期の弁済提案がある場合、被害者が交渉に応じやすくなることもあります。他方で、説明が不十分だったり、責任を争う姿勢が強かったりすると、示談成立が難しくなることもあります。
また、余罪の有無や被害者の人数なども無視できません。複数被害者がいる事案では、単純な一対一の示談より整理が複雑になることがあります。
示談金をすぐ用意できない場合はどうなるか
被害額が大きい事件では、一括で資金を用意できないケースもあります。その場合でも、直ちに示談が不可能と決まるわけではありません。
分割での支払い方法が交渉条件になることもあります。 支払計画の具体性や履行可能性が示せれば、交渉材料になることがあります。ただし、どの事件でも認められるわけではなく、被害者の理解が得られるかは別問題です。
相場だけで判断しない方がよい理由
インターネット上では示談金の「相場」が紹介されることがありますが、その金額をそのまま自分の事件に当てはめられるとは限りません。同じ被害額でも、事情によって交渉条件は変わることがあります。重要なのは金額だけでなく合意しやすい条件を整えることです。 一括で弁済できるか、分割になるか、早期に被害回復できるかといった事情によって、示談の成立可能性は変わり得ます。相場を調べるだけでなく、自分の事案に合う条件設計を考えることが重要です。
示談すれば不起訴になる?詐欺事件での処分への影響をわかりやすく解説
示談は不起訴の判断で考慮されることがある
詐欺事件で「示談をすれば必ず不起訴になるのか」は気になるところですが、結論として、示談をしたから必ず不起訴になるわけではありません。ただ、刑事事件では示談が処分判断に影響する事情として考慮されることはあります。
被害回復がされていることは処分判断で重要な事情になり得ます。 詐欺は財産犯であるため、被害がどこまで回復しているかは意味を持ちやすく、示談成立はその一事情として見られることがあります。特に早い段階で被害回復が進んでいる場合、一定の方向に働く可能性はあります。
もっとも、不起訴になるかは示談だけで決まるものではありません。事件の内容や悪質性、被害額、余罪の有無なども考慮されるため、「示談をしたから不起訴」と単純には整理できません。
なぜ示談が処分に影響し得るのか
示談が重視される理由の一つは、被害回復や反省が一定程度具体化されるためです。単に反省していると述べるだけでなく、実際に被害者との合意や弁済ができていることには意味があります。
示談は反省と被害回復を具体的に示す事情として評価されることがあります。 とくに被害者が処罰感情を和らげている場合などは、事情として検討されることがあります。
また、起訴・不起訴の判断だけでなく、その後の手続にも影響し得る点は理解しておきたいところです。
起訴された場合も示談が意味を持つことがある
仮に起訴を避けられなかったとしても、示談が無意味になるわけではありません。示談成立は量刑判断に関わる事情として扱われることがあります。
示談は不起訴だけでなく量刑面でも意味を持ち得ます。 執行猶予の判断や刑の重さを考える場面で、被害回復の有無が考慮されることはあります。起訴されたら遅いと考えるのは適切ではありません。
そのため、逮捕後や送致後であっても、示談を検討する意味がなくなるとは限りません。
示談しても不起訴にならないことはある
一方で、示談が成立していても不起訴にならないケースはあります。悪質性が高い事案や被害が大きい事案では、示談だけで結果が決まらないこともあります。示談は重要でも万能ではありません。 「示談=不起訴」と理解してしまうと見通しを誤るおそれがあります。示談は重要な事情の一つですが、事件全体の事情の中で評価されるものと理解しておくことが大切です。
自分のケースでも示談できる?成立しやすいケース・難しいケースの判断基準
示談が成立しやすいケースとは
詐欺事件でも、事案によっては示談が成立する可能性があります。もっとも、「詐欺だから示談できる」「詐欺だから難しい」と一律にはいえず、個別事情によって見通しは変わります。
被害回復に向けた動きがあるケースは示談につながりやすい傾向があります。 被害金の返済意思があり、実際に弁済が進んでいる場合は、交渉の土台が作りやすくなることがあります。被害者としても、まず損害回復が図られるかは重要な関心事になりやすいためです。
また、初犯で偶発的要素が強い事案や、被害額が比較的小さい事案では、事情によっては示談の余地が生じることがあります。もちろん個別事情によりますが、一般に悪質性が低いほど交渉余地は検討しやすくなる傾向があります。
示談が難しくなりやすいケースとは
一方で、示談が難しくなる事情もあります。たとえば、被害者の処罰感情が強い場合、金銭条件だけでは合意に至りにくいことがあります。
悪質性が高い事案では示談交渉が難航することがあります。 計画性が高い、被害額が大きい、余罪があるといった事情は、交渉にも影響しやすくなります。被害者が「金銭では解決したくない」と考える場合もあり、その場合は示談自体が容易ではありません。
複数の被害者がいる事件では、全員との調整が必要になることもあり、一人の被害者との交渉より複雑になることがあります。
示談できるかは何で判断されるのか
示談の可能性は、単純に被害額だけで決まるわけではありません。被害者の意向、被害回復の見込み、事件内容など、複数の事情を見て判断されることになります。
示談の見通しは被害者側と加害者側双方の事情で左右されます。 返済能力があるか、謝罪や弁済の準備ができているか、被害者が交渉に応じる可能性があるかといった点は重要な判断材料になります。
「自分のケースは示談できるのか」という点は、一般論だけで判断しにくい部分があります。個別事情によって見通しが変わりやすいため、事案ごとの整理が重要です。
詐欺の示談はどう進める?交渉の流れと成功させるポイント
示談交渉はどのような流れで進むのか
詐欺事件の示談は、いきなり金額の話し合いから始まるとは限りません。通常は、被害回復の意思を示しながら、条件調整を進めていく流れになります。
示談は被害回復と条件交渉を段階的に進めるのが一般的です。 まず、どのような被害が生じているかを整理し、弁済や解決条件について協議する流れが想定されます。そのうえで条件がまとまれば、合意内容を書面化していくことになります。
事件によって進み方は異なりますが、謝罪、弁済条件の調整、示談条件の合意という流れで進むケースは少なくありません。
示談交渉で重要になるポイント
示談は金額だけで決まるものではなく、交渉の進め方そのものが結果に影響することがあります。被害者感情がある事件では、対応の仕方も無視できません。
早期かつ誠実な対応は示談交渉で重要になりやすい要素です。 被害回復の意思を具体的に示せるかどうかで、交渉の入り口が変わることがあります。対応が遅れたり、不誠実と受け取られたりすると、交渉が難しくなることもあります。
また、条件提示は高額であればよいというものではなく、履行可能で現実的な提案であることも重要です。
被害者に直接連絡して進めてもよいのか
示談を考えたとき、本人が直接被害者に連絡すれば早いのではないかと考えることもあるかもしれません。ただ、これは慎重に考える必要があります。
本人による直接交渉はかえって問題になることがあります。 接触の仕方によっては被害者との関係が悪化したり、圧力と受け取られたりするおそれもあります。刑事事件では連絡方法そのものに注意が必要な場面もあります。
そのため、交渉の進め方自体も重要なポイントになります。
示談交渉はタイミングも重要
示談は内容だけでなく、いつ動くかも重要です。早い段階で動ける場合と、対応が遅れた場合では交渉条件が変わることがあります。示談は早く動くほど交渉の余地を確保しやすくなります。 被害回復に向けた対応を早期に示せれば、示談成立につながる可能性を高めやすくなります。もっとも、逮捕後や起訴後でも直ちに遅いとはいえず、その時点に応じた対応を検討することが重要です。
詐欺の示談書は何を書く?必須条項と失敗しないための注意点
示談書はなぜ作成した方がよいのか
示談が成立したとしても、口頭の約束だけで終えるのは注意が必要です。後で認識の食い違いが生じるおそれがあるため、通常は合意内容を書面で整理することが重要になります。
示談では合意内容を書面で残すことが重要です。 何について合意したのか、いくら支払うのか、支払方法をどうするのかが曖昧だと、後からトラブルになる可能性があります。示談書は、そのような紛争の蒸し返しを防ぐ意味を持ちます。
特に刑事事件では、示談が成立したことを適切に示す意味でも、書面化には実務上の重要性があります。
示談書に入れることが多い内容
示談書の内容は事案によって異なりますが、一般に盛り込まれる事項には一定の共通項があります。
示談条件は具体的に明記することが重要です。 たとえば、解決金や被害弁償の金額、支払期限、支払方法などは明確にしておく必要があります。曖昧な記載では、後に解釈の争いが生じるおそれがあります。
また、事件によっては、被害届や告訴への対応に関する整理が問題になることもあります。どのような内容を入れるべきかは、事案に応じた検討が必要です。
清算条項や宥恕条項とは何か
示談書では、金額だけでなく条項の内容も重要になることがあります。その代表例として、清算条項や宥恕条項が挙げられることがあります。
条項の内容によって示談の意味合いが変わることがあります。 清算条項は、示談内容で解決することを確認する趣旨で用いられることがありますし、宥恕条項は処罰感情との関係で議論されることがあります。
もっとも、どの条項を入れるべきかは一律ではなく、事件内容に応じて考える必要があります。
示談書作成で注意したいポイント
示談書は作ればよいというものではなく、内容に不備がないことも重要です。条件が不明確だったり、必要な整理が欠けていたりすると、かえって問題になることもあります。内容が曖昧な示談書はトラブルの原因になるおそれがあります。 金額や期限だけでなく、どこまで解決対象とするのかなども整理されていることが重要です。形式的に作成するだけでなく、内容の整合性を意識する必要があります。
金銭的に解決したことを確かめるための清算条項と、刑事処分に対する被害者の許しを明記するための宥恕条項は、詐欺の示談の中で非常に重要な要素です。
示談はいつまでにすればいい?逮捕前・逮捕後・起訴後での違い
逮捕前の示談は「早期解決」を目指す意味がある
逮捕前に示談を検討できる場合、重要なのは被害回復を早期に進めることです。この段階では、事件化が進んだ後より早く動ける余地があることがあります。
逮捕前の示談は早期対応としての意味が大きい段階です。 被害回復や合意が早く進めば、その後の手続との関係でプラスに働く可能性があります。いわば、事態の悪化を防ぐ方向で意味を持ちやすい段階といえます。
逮捕後の示談は「処分への影響」を意識しやすい
逮捕後は、単なる早期解決というより、その後の処分との関係がより意識されやすくなります。
逮捕後の示談は処分判断への影響を見据えて検討されやすい段階です。 被害回復や示談成立が、起訴・不起訴や身柄判断との関係で考慮される可能性があるため、逮捕前とは意味合いが少し異なります。
逮捕前が「予防的側面」を持つとすれば、逮捕後は「処分への働きかけ」という性質が強まりやすいといえます。
起訴後の示談は「量刑への影響」が中心になりやすい
起訴後になると、示談の意味はさらに変わってきます。この段階では、不起訴を目指すための示談ではなくなる点が違いです。
起訴後の示談は量刑面への影響を意識する意味合いが強くなります。 被害回復や合意が、裁判での事情として扱われる可能性があるため、この段階でも示談を検討する意味はあります。
逮捕前・逮捕後と比べると、目的が変わる点が大きな違いです。
段階ごとに示談の意味は変わる
「いつまでにすべきか」だけでなく、どの段階かによって示談の位置づけ自体が変わる点は理解しておきたいところです。違いは示談の可否ではなく示談の目的や重みが変わる点にあります。 逮捕前は早期解決、逮捕後は処分への影響、起訴後は量刑への影響という違いがあり、それぞれ重視されるポイントが異なります。
なぜ弁護士が必要?自力交渉のリスクと依頼するメリット
本人だけで示談交渉を進めるのは難しいことがある
示談は当事者同士で話し合えば進められるようにも思えますが、刑事事件ではそう単純ではないことがあります。特に詐欺事件では、感情的な対立や条件調整の難しさが生じやすい場面があります。
詐欺事件の示談は本人だけで進めるのが難しい場合があります。 被害者が直接の連絡を望まないこともありますし、交渉の進め方によっては関係が悪化するおそれもあります。示談をしたい意図があっても、進め方を誤ると逆効果になりかねません。
また、どの条件で合意を目指すべきか判断が難しいこともあります。
自力交渉にはリスクがある
本人が直接交渉すれば誠意が伝わると考えることもあるかもしれませんが、必ずしもそうとは限りません。
直接交渉はかえって不利に働くリスクがあります。 謝罪や説明のつもりでも、被害者に圧力や不適切な接触と受け取られるおそれがあります。条件提示の仕方によって交渉がまとまりにくくなることもあります。
また、示談条件の整理が不十分だと、成立しても後に問題になる可能性があります。
弁護士に依頼するメリットとは
弁護士に依頼する意味は、単に代わりに交渉してもらうことだけではありません。交渉の進め方や条件設計も含めて対応できる点に意味があります。
弁護士に依頼すると適切な形で交渉を進めやすくなることがあります。 被害者との接触方法、条件提示、示談書の整理など、実務的な対応を進めやすくなる場合があります。事件内容に応じて、どのような示談を目指すべきか検討しやすくなる点もメリットです。
特に難しい事案ほど、交渉設計自体が重要になりやすいといえます。
弁護士が必要になりやすいケース
すべての事件で同じ程度に必要性が高いわけではありませんが、専門的対応が重要になりやすいケースはあります。
被害額が大きい事案や示談が難しい事案では専門的対応が重要になりやすいです。 被害者が複数いる場合、処罰感情が強い場合、余罪がある場合などは、交渉も複雑になりやすく、対応の仕方が結果に影響することがあります。
そのため、自力で進められるかどうかだけでなく、適切に進められるかという観点で考えることも重要です。
交友関係がない被害者との示談は、捜査機関を介して申し入れていく必要がありますが、その場合は弁護士を通じて行わないと取り合ってもらうことができないため注意しましょう。
詐欺の示談にかかる弁護士費用はいくら?費用の目安と考え方
弁護士費用の目安はどれくらいか
詐欺事件で示談を弁護士に依頼する場合、費用は事務所や事案によって異なりますが、弁護士費用は着手金と成功報酬で設定されることが多くみられます。
費用の目安としては着手金30万円〜60万円、成功報酬30万円〜60万円程度がみられることがあります。 もっとも、これはあくまで目安であり、事件内容や依頼範囲によって変わることがあります。
示談交渉のみを依頼する場合と、刑事弁護全体を依頼する場合でも、費用水準は異なることがあります。
示談の件数によって費用が変わることもある
費用は被害者の人数や示談件数によって変わることがあります。詐欺事件では、被害者が複数いると個別に交渉対応が必要になることもあります。
示談件数が増えると費用が変動することがあります。 被害者ごとに交渉や条件調整が必要になる場合、対応負担が増えるため、費用にも影響し得ます。
そのため、自分の事案で何件程度の示談対応が想定されるのかも確認したいところです。
費用は金額だけでなく内容も確認したい
費用を見るときは、金額だけで判断しないことも重要です。同じ費用でも、含まれる対応内容は異なることがあります。費用とあわせて対応範囲を確認することが重要です。 示談交渉のみ含まれるのか、示談書作成や刑事弁護まで含むのかで意味合いは変わります。費用だけでなく、どこまで対応してもらえるのかも確認しながら検討することが重要です。
弁護士費用と想定される示談金額がトータルの経済的負担になります。そのすべてを支払える状況かどうかによって、示談の試み方も変わることがあります。
詐欺の示談でよくある疑問(分割払い・示談しない場合など)
示談金は分割で支払えることはあるのか
示談金をすぐに一括で用意できない場合、分割で支払えるのか気になることがあります。結論として、分割払いが直ちに否定されるわけではありませんが、当然に認められるものでもありません。
分割払いが交渉条件として調整されることはあります。 被害者が合意すれば、支払計画を前提に示談がまとまる可能性はあります。ただし、被害者が納得するかどうかは別問題であり、分割を希望すれば認められるわけではありません。
分割の場合は、履行可能性や支払計画の現実性も重要になりやすいです。
示談しないとどうなるのか
示談しなければ直ちに不利な結果になる、と単純にはいえません。ただ、詐欺事件では被害回復の有無が重要な事情になり得るため、示談しないことに影響がないとも言い切れません。
示談がないと被害回復がされていない状態として見られることがあります。 事件内容によって評価は異なりますが、示談が成立している場合と比べ、考慮される事情に差が生じる可能性はあります。
もっとも、示談できない事情があるケースもあるため、示談がないことだけで一律に結論づけられるものではありません。
家族が代わりに示談を進めることはできるのか
本人ではなく家族が対応できるのか気になることもあります。実際、家族が被害弁償の準備や示談に関与するケースはあります。
家族が被害回復に協力することが意味を持つ場合はあります。 被害弁償の原資準備などで家族が関与することはあり得ますし、それが交渉に影響することもあります。
もっとも、どのように進めるのが適切かは事案によって異なるため、進め方には注意が必要です。
示談を断られたらもう無理なのか
被害者が当初示談に応じない場合、そこで可能性がなくなると思われることがあります。一度難しい状況でも直ちに可能性がなくなるとは限りません。 条件や交渉の進め方によって状況が変わる余地がある場合もあります。難しいケースほど、どのように交渉を設計するかが重要になることがあります。
【まとめ】詐欺の示談で重要なポイントを整理
詐欺事件では示談が処分や結果に影響する重要な意味を持つことがあります。 示談金の相場は一律ではなく、被害額だけでなく事件内容や被害者の意向によって変わるため、個別事情に応じて考えることが重要です。
示談をすれば必ず不起訴になるわけではありませんが、被害回復や合意は処分判断や量刑に関わる事情として考慮される可能性があります。そのため、示談はできるだけ早く検討することに意味があります。
示談は金額だけでなく進め方やタイミングも重要です。 交渉方法や示談書の内容によって結果が変わり得るため、条件設計を含めて慎重に進める必要があります。
また、示談が難しいケースでも、直ちに可能性がないと決まるわけではありません。状況に応じて交渉余地がある場合もあり、見通しは個別事情で変わります。詐欺事件では早い段階で適切な対応方針を検討することが重要です。 示談を進めるべきか、どの条件を目指すべきかは事案によって異なるため、不安がある場合は早めに対応方針を整理することが重要になります。
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