「離婚調停って結局どうすれば有利になるの?」
「調停で自分の希望を通すには何を準備すべき?」
離婚に向けた話し合いの中で、少しでも自分に有利な結果を得たいと考える方も多いのではないでしょうか。
離婚調停で勝つためには、主張の整理や証拠の準備、冷静な対応、柔軟な姿勢、そして必要に応じた弁護士の活用が重要です。
そこで本記事では、離婚調停で有利な条件を引き出すためのポイントや、調停が不成立となった場合の対応、さらに調停中に避けるべきNG行動について詳しく解説していきます。
藤垣法律事務所では、離婚・男女問題に精通した弁護士が在籍しており、迅速対応により最適な解決方法をご提案いたします。下記からぜひご相談ください。
離婚調停で勝つためのポイント5選

離婚調停で有利な結果を得るためには、事前準備と冷静な対応が何よりも重要です。勝つためのポイントとして、主に以下5つが挙げられます。
- 事前に主張や希望条件を明確に整理しておく
- 証拠や記録をしっかり準備しておく
- 冷静かつ丁寧な態度で調停委員に臨む
- 相手の主張や態度を分析し柔軟に対応する
- 必要に応じて弁護士に相談・依頼する
詳しく解説します。
事前に主張や希望条件を明確に整理しておく
離婚調停では、自分の主張や希望を明確にしておくことが重要です。
慰謝料や財産分与、親権や養育費など、争点となる項目について、自分が何を求めているのかをはっきりと整理しましょう。
この作業を怠ると、調停の場で話が曖昧になり、調停委員にも自分の立場が伝わりづらくなります。
書面や箇条書きでまとめておくと、当日の発言にブレがなくなり、信頼性が高まります。
自分にとって譲れないポイントと柔軟に対応できる部分を明確に区別しておくことも、交渉を有利に進めるコツです。
財産分与や慰謝料などの金銭面、親権や養育費、面会交流といった子に関する点など、個別の項目のそれぞれについてどのような結論を希望するか、具体的に整理するとよいでしょう。項目ごとに想定される争点も整理できると、適切な主張を検討しやすくもなります。
証拠や記録をしっかり準備しておく
離婚調停は話し合いの場ですが、証拠や記録の有無が結果を左右することもあります。
たとえば、DVや不貞行為があった場合は、それを裏付ける写真、日記、通話履歴、メールやLINEのやり取りなどの証拠を用意しておくことが必要です。
また、養育費や生活費に関する支払い記録も重要な判断材料になります。これらの客観的な証拠を提出することで、自分の主張に説得力が加わり、調停委員や相手方に与える影響も大きくなります。
証拠が曖昧なままでは不利になる可能性があるため、万全の準備が求められるでしょう。
証拠や記録が何を立証できるものか、という点を具体的に確認することが適切です。いつ、どこで、誰が、何をしたことを裏付けられるのか、というレベルで準備することで、証拠や記録に不足がないか確認することも容易になります。
冷静かつ丁寧な態度で調停委員に臨む
調停では感情的にならず、冷静に対応する姿勢が大切です。
調停委員は第三者の立場から双方の意見を聴き、中立的に話を進めようとします。そのため、感情に任せて怒鳴ったり泣いたりする態度は、かえって自分の信頼を損ねてしまいます。
誠実で丁寧な話し方を意識し、相手に対する非難ではなく、自分の状況や希望を具体的に伝えるようにしましょう。
また、調停委員との信頼関係を築くことで、交渉が円滑に進みやすくなります。落ち着いた態度は、あなたに有利な印象を与える有効な武器です。
まずは、何より主張の内容が正しく伝わることを心掛けるのが適切でしょう。自然と冷静かつ丁寧な態度で主張することができ、感情的な話に終始することが防げます。
相手の主張や態度を分析し柔軟に対応する
調停では、自分の主張を貫くだけでなく、相手の言い分にも耳を傾ける姿勢が求められます。
相手がどのような意図を持ち、何を求めているのかを冷静に分析することで、交渉の着地点を見出すことが可能です。
完全に譲歩する必要はありませんが、どこまで譲ることができるかを見極める柔軟性が必要です。
また、相手の矛盾点や感情的な発言を的確に捉えることで、調停委員に客観的な判断材料を提供できます。戦略的な姿勢で臨むことが、調停を有利に運ぶカギとなるでしょう。
相手の主張がどの争点に対してどのような意味を持っているのか、という法的な位置付けを意識することで、適切な分析が可能になります。相手の主張を正しく理解できることが解決への近道になります。
必要に応じて弁護士に相談・依頼する
離婚調停は法律に基づく手続きであり、複雑な問題が絡むことも少なくありません。特に財産分与や親権を巡って争いが激化する場合は、法的な観点からのアドバイスが必要です。
自分一人で交渉を進めることが不安であれば、弁護士に相談・依頼することをおすすめします。
弁護士は法的根拠に基づいた主張を整理し、適切な資料を用意して調停をリードしてくれます。
また、調停の場に同席してくれるため、精神的にも大きな支えとなるのもメリットです。無理せず専門家の力を借りることが「勝つ」ための近道といえるでしょう。
希望したい解決方法、内容が法的に実現可能なものか、という点については、必ず専門的な判断を仰ぐようにしましょう。弁護士への依頼には費用が発生するため、費用負担だけが残る結果にならないよう注意するのが望ましいです。
離婚調停で不成立になった場合どうすればいいか

調停がまとまらずに不成立となる場合もあります。その場合、次の選択肢を冷静に検討することが大切です。
- 家庭裁判所への離婚訴訟を検討する
- 弁護士に依頼する
詳しく解説します。
家庭裁判所への離婚訴訟を検討する
離婚調停が不成立になった場合、次の手段として「離婚訴訟」を起こすことが可能です。
具体的にお伝えすると、家庭裁判所で裁判官が法的な判断を下す手続きであり、調停とは異なり第三者が結論を出す形式となります。
訴訟では、主張や証拠の提出が一層厳密に求められるため、より慎重な準備が必要です。ただし、調停に比べて時間も費用もかかるため、精神的・経済的負担は大きくなります。
それでも正当な主張が通らないまま妥協するよりは、訴訟で明確な結論を得る選択も視野に入れるべきでしょう。
弁護士に依頼する
離婚訴訟に進む場合は、法的知識と経験を持つ弁護士のサポートが必要です。訴訟では提出書類や主張の仕方に専門性が求められ、素人が単独で対応するには限界があります。
弁護士に依頼することで、訴訟の流れや必要な書類、証拠の整理などを的確に進めることができ、裁判所での主張にも説得力が加わります。
また、相手側にも弁護士がついている場合は、こちらも同等の準備がなければ不利になる可能性が高まります。
訴訟に備えるためには、早めの段階で弁護士に相談しておくことが得策です。
離婚調停中にやってはいけないこととは

離婚調停では、自分の主張を通すことも重要ですが、慎重さと節度を欠いた行動は逆効果になる場合があります。
特に相手を誹謗中傷する発言やSNSでの情報発信、子どもを巻き込むような行動は避けなければなりません。
調停委員や裁判所は当事者の人間性や態度も重要視しており、マイナスの印象を与えることで、本来得られるはずの結果まで遠ざかってしまうことが考えられます。
また、相手の発言に対して感情的に反応することも、冷静な話し合いを妨げる要因です。自分の立場を守るためにも、節度ある態度と慎重な言動を心がけましょう。
離婚調停で勝つためには弁護士への依頼も検討しよう
離婚調停は感情と法律が交差するデリケートな手続きです。その中で確実に自分の権利を守るためには、法的な専門知識を持つ弁護士の存在が大きな助けとなります。
自分の希望をどのように主張すべきか、必要な証拠をどう準備すべきかなど、戦略的に進めるには専門家の助言が必要です。
また、相手が弁護士を立ててきた場合に対等な立場で交渉を進めるには、こちらも同様の体制を整えることが望ましいでしょう。
費用面の不安がある場合は、法テラスなどの公的支援も活用できるため、まずは無料相談を利用して情報収集することから始めてください。
藤垣法律事務所では、離婚・男女問題に精通した弁護士が在籍しており、迅速対応により最適な解決方法をご提案いたします。下記からぜひご相談ください。