いわゆる闇バイトに関与してしまい、詐欺事件の一部を担ってしまった場合でも、内容や関与の程度によって処分が検討されます。もっとも、複数件に及ぶ特殊詐欺では被害額も大きくなりやすく、起訴に至る可能性が高いのが一般的です。ここでは、受け子として関与してしまった複数の詐欺事件について、被害回復と事情の整理を重ねた結果、すべて不起訴となった事例を紹介します。
この記事の監修者
藤垣法律事務所
代表 藤垣 圭介
全国に支店を展開する弁護士法人で埼玉支部長を務めた後、2024年7月に独立開業。
これまでに刑事事件500件以上、交通事故案件1,000件以上に携わり、豊富な経験と実績を持つ。
トラブルに巻き込まれて不安を抱える方に対し、迅速かつ的確な対応で、安心と信頼を届けることを信条としている。
事案の概要
ご相談者はSNS上で募集されていたアルバイトに応募し、
いわゆる闇バイトの受け子として3件の詐欺事件に関与してしまいました。
3件目の被害者が事前に警察へ相談していたため、
現場付近で警察に発覚し、その場で逮捕されました。
ご相談者は当初、荷物の運搬業務と認識しており、
不審に感じる点はありながらも関与を続けてしまっていました。
犯罪であると明確に認識したのは逮捕後でした。
想定された法的リスク
特殊詐欺では
- 事件数が複数
- 組織犯罪の一部
- 逮捕されている
という事情から、起訴の可能性が高く、
有罪となれば前科が付く結果も想定される状況でした。
弁護士の対応
1 事件全体の把握
まず、関与した件数を正確に特定しました。
その結果、関与は3件に限られることを確認しました。
2 被害回復と事情説明
3件それぞれの被害者に対し、
- 関与の経緯
- 立場
- 認識状況
を丁寧に説明し、理解を得ることを目指しました。
その結果、すべての被害者から許しを得ることができました。
結果
事情と被害回復が考慮され、
3件すべて不起訴処分となりました。
ご相談者は刑罰を受けることなく、事件は終了しました。
この事例のポイント
- 複数の詐欺事件でも関与状況の整理が重要
- 被害回復の積み重ねが処分判断に影響する
- 早期に全体像を把握することが結果を左右する
特殊詐欺事件では、関与の程度と対応の仕方が結論に大きく関わります。
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