「職場での不倫って本当にバレるの?」「職場不倫がバレたらどんなリスクがある?」
そう思う方もいるのではないでしょうか。
職場での不倫は、周囲との距離が近い分バレるリスクも高く、発覚すれば信頼の失墜や退職、さらには慰謝料請求など人生を大きく揺るがす事態に発展しかねません。
そこで本記事では、職場不倫が起きやすい背景やバレやすい行動パターン、そしてバレた際に起こりうるリスクについて詳しく解説していきます。
藤垣法律事務所では、離婚・男女問題に精通した弁護士が在籍しており、迅速対応により最適な解決方法をご提案いたします。下記からぜひご相談ください。
職場不倫とは

職場不倫とは、同じ職場で働く者同士が不倫関係に陥ることです。主なパターンは以下3つです。
- 上司と部下で不倫するパターン
- 同僚と不倫するパターン
- 役員と不倫するパターン
詳しく解説します。
上司と部下で不倫するパターン
上司と部下の関係は、職場不倫で多いパターンの1つです。
業務指導や評価といった上下関係の中で信頼関係が深まりやすく、部下が上司に尊敬や安心感を抱くことで恋愛感情に発展することがあります。
また、上司側が部下を特別扱いすることがきっかけになるケースも多く、不公平感が他の社員に与える影響も無視できません。
この関係が職場に知られると、パワハラやセクハラといった問題にも発展しかねず、企業側にとってもリスクの高い関係性といえるでしょう。
同僚と不倫するパターン
同じ立場で働く同僚同士の不倫も、職場不倫では頻繁に見られます。
同じ目標に向かって業務を遂行する過程で、自然と連帯感や親近感が芽生えることが多く、会話や行動を共にするうちに親密な関係に発展することも考えられるでしょう。
とくにプロジェクトでペアを組んで長時間行動を共にするケースでは、不倫関係になるリスクが高まります。
職場内での交友がオープンな分、不倫関係の露見もしやすく、周囲への説明責任や信頼の喪失が発生する可能性があるため、注意が必要です。
役員と不倫するパターン
役員と社員の不倫は、社会的地位や権限の差が大きい分、倫理的な問題も深刻です。
役員という高い地位にある人物との関係は、部下から見れば憧れや優越感を感じる要素にもなります。
一方で、役員側がその立場を利用して関係を築こうとするケースもあり、企業内での権力の不均衡が問題視されることになります。
関係が明るみに出た際には、会社全体のガバナンスや信用にも影響するため、重大なリスクを伴うでしょう。
職場不倫が始まる5つのきっかけ

職場不倫は突然始まるわけではなく、日常の中に潜むさまざまなきっかけから関係が深まっていきます。主なきっかけは以下の5つです。
- 普段からよく話す
- 飲み会で距離が近くなる
- 仕事に対する姿勢から好意を抱く
- 出張先で二人だけになる
- 部下が上司に仕事の悩みをよく打ち明ける
詳しく解説します。
普段からよく話す
仕事上のやり取りや雑談を日常的に繰り返していると、次第に心の距離が縮まりやすくなります。
頻繁に会話を交わすことで相手の価値観や人柄に触れ、共感や好感を持ちやすくなるため、恋愛感情が芽生える傾向にあるのです。
また、周囲からも自然な交流と見られやすく、本人たちも関係の進展に無自覚であることが多い点が特徴です。
こうした日常の中の些細な積み重ねが、不倫の始まりとなるケースが多く見られます。
飲み会で距離が近くなる
職場の飲み会は、普段よりもリラックスした雰囲気の中で同僚と接する機会です。
お酒が入ることで会話が弾み、普段は見せない一面が見えることから、急速に距離が縮まることがあります。
特に二次会や帰り道で二人きりになる場面では、感情の高まりから関係が一気に進展する可能性も考えられます。
また、酔った勢いで一線を越えてしまうケースもあり、後戻りできなくなるリスクも潜んでいるのです。
仕事に対する姿勢から好意を抱く
真面目に業務に取り組む姿勢や成果を上げている様子に、尊敬や憧れの気持ちを抱くことがあります。
その感情がきっかけとなり、徐々に好意へと変化し、不倫関係に発展するケースも少なくありません。
特に同じ目標に向かって取り組む過程で助け合う場面が多いと、自然と感情移入しやすくなり、恋愛感情が芽生えやすくなります。
仕事への熱意がそのまま好意として伝わることで、職場不倫の火種となることもあるのです。
出張先で二人だけになる
出張は、普段の職場とは異なる環境で長時間行動を共にすることになるため、不倫関係のきっかけになりやすいシチュエーションです。
移動中や宿泊時など、二人きりで過ごす時間が増えることで、親密度が高まりやすくなります。
また、仕事のプレッシャーや疲れから感情が高ぶり、ふとしたきっかけで関係が始まることも少なくありません。非日常の空間が気持ちを開放的にさせる点にも注意が必要です。
部下が上司に仕事の悩みをよく打ち明ける
仕事の悩みを上司に相談することで、仲が徐々に深まり、信頼関係が築かれることがあります。
特に親身になって話を聞いてくれる上司に対しては、感謝や安心感が強まり、それが好意に変化することがあるでしょう。
相談を繰り返すうちに関係が深まり、いつしか不倫関係に発展していたというケースも見受けられます。こうした心理的な依存関係は、恋愛感情に発展しやすいため注意が必要です。
職場不倫がバレる理由

職場不倫は隠しているつもりでも、周囲の目は意外と敏感です。職場不倫がバレる理由として挙げられるのは、主に以下4つです。
- 職場の人にデートしてる場面を見られる
- 不倫関係を職場の人に話して噂が広まった
- 有給消化のタイミングが一緒
- 不倫相手にバラされた
詳しく解説します。
職場の人にデートしてる場面を見られる
職場不倫がバレるきっかけの1つに、「職場の人にデートしているところを見られる」というケースがあります。
たとえば平日の夜や休日に、同僚がたまたま立ち寄ったレストランやカフェ、ショッピングモールなどで、不倫関係にある二人が親しげに過ごしている姿を目撃されるといった感じです。
手をつないでいたり、距離が近かったりと、普通の同僚関係では不自然に見える言動があると、見る人によってはすぐに「おかしい」と感じられます。
また、職場の近くや自宅の最寄り駅周辺など、知人と遭遇しやすい場所での行動は特にリスクが高まります。
本人たちが気を抜いている瞬間ほど、他人の目には目立って映るものです。
不倫関係を職場の人に話して噂が広まった
不倫関係を職場の人に話してしまい、噂が知らない間に広まったケースも考えられます。
たとえば、本人が親しい同僚に「実は付き合っている人がいる」と軽い気持ちで打ち明けた際に、相手が口外しないとは限りません。
その同僚がさらに別の同僚に「内緒だけど…」と話してしまえば、あっという間に社内に情報が広がります。
特に職場では噂話が広がるスピードが早く、一度広まってしまえば隠すことは困難です。また、不倫相手の知人が嫉妬心や正義感から他人に話してしまうケースもあります。
たとえ信頼できると思った相手であっても、人づてに情報が漏れる危険は常にあるため、不倫関係を職場の誰かに話すことはリスクが高い行動と言えるでしょう。
有給消化のタイミングが一緒
有給休暇のタイミングが不自然に重なると、不倫がバレるきっかけになります。
不倫関係にある二人が同じ日に有給を取ることが何度も続くと、周囲から「偶然にしてはおかしい」と疑念を持たれます。
特に普段はそれほど親しく見えない2人が、なぜか同時期に連休を取ったり、同じ日に突然休んだりすると、他の社員の間で話題になりやすいのです。
また、長期休暇明けに二人が似たような日焼けをしていたり、同じ観光地の話をしていたりすると、「一緒に旅行に行ったのではないか」と噂されることもあるでしょう。
不倫相手にバラされた
不倫相手自身に関係をバラされてしまうリスクもあります。
特に不倫関係にあった一方が感情的になり、「別れたくない」「自分だけが傷つくのは納得できない」といった思いから、職場の同僚や上司に関係を暴露するケースです。
関係がこじれたり、片方が一方的に関係を終わらせようとしたときに起きやすく、復讐や自己防衛の手段として秘密を明かしてしまうのです。
また、相手にプレッシャーをかけるために「配偶者に話す」「社内に知らせる」といった脅しを実行に移す場合もあります。
このようなケースでは、相手の発言が証拠となって一気に社内に情報が広まり、不倫が公然の事実となってしまうリスクがあるでしょう。
職場不倫のリスク

職場不倫がバレてしまうと、主に以下のリスクが生じます。
- 職場の空気が悪化し信頼を失う
- 左遷・退職など人事上のペナルティ
- 家庭崩壊や慰謝料請求の可能性がある
詳しく解説します。
職場の空気が悪化し信頼を失う
職場不倫が明るみに出ると、職場全体の空気が悪化し、当事者は周囲からの信頼を大きく失うリスクがあります。
たとえば、上司と部下が不倫関係にあった場合、他の社員からは「えこひいきしているのではないか」「正当な評価がされていない」といった不満や疑念が生じます。
これが理由で、チームの協力体制が崩れたりコミュニケーションがぎこちなくなったりすることが考えられるでしょう。
また、同僚同士の不倫であっても、業務時間外での行動や態度に不自然さが見られるようになると、「何かあるのでは」と周囲が勘繰るようになり、疑心暗鬼が広がってしまいます。
結果として、働きやすかった職場がぎすぎすした雰囲気に変わり、当事者だけでなく周囲の社員にまで悪影響を与えることになるのです。
左遷・退職など人事上のペナルティ
社内ルールや就業規則で社員の品行が重視されている企業では、不倫という私的な行動であっても「職場の秩序を乱した」とみなされ、処分の対象になることがあります。
たとえば、不倫相手が部下であった場合、パワハラや職権乱用と捉えられ、上司は管理職から外されたり、地方に異動させられるなどの左遷処分を受けることもあるでしょう。
また、社内で噂が広まり職場に居づらくなった結果、自主的に退職を選ばざるを得ないケースも考えられます。
さらに、同じ部署に2人が残ることが難しいと判断された場合、どちらかが配置換えや転勤を命じられることも少なくありません。
不倫が発覚すると単なる個人の問題では済まず、仕事やキャリアに大きな影響を与える重大なリスクとなるのです。
家庭崩壊や慰謝料請求の可能性がある
不倫関係が配偶者に知られた場合、夫婦間の信頼が大きく損なわれ、離婚に至るケースが多く見られます。
離婚の原因として法律上認められている不貞行為に該当するため、配偶者から慰謝料を請求される可能性も高いです。
慰謝料は精神的な苦痛に対する損害賠償であり、金銭的負担が発生するだけでなく、社会的信用も失うことになります。
さらに、子どもがいる場合は親権問題や養育費の問題が複雑化し、家庭全体に大きな影響を与えます。
このように、職場不倫は職場内だけの問題にとどまらず、私生活や家族関係にまで大きなダメージを及ぼすリスクがあることを理解しておく必要があるでしょう。
職場不倫がバレた際に弁護士へ相談するメリット

職場不倫がバレたときに弁護士へ相談することで、さまざまなメリットがあります。
まず、慰謝料請求や離婚問題など複雑なトラブルに対して適切なアドバイスを提供してくれます。
感情的になりやすい状況でも冷静に対応できるようサポートしてくれるため、問題の悪化を防ぐことが可能です。
また、弁護士を通じて相手側との交渉を任せることで、自分自身の負担を軽減し、直接の対立を避けられます。
さらに、証拠の集め方や法的に有利な立場を築くための戦略についても助言を受けられるため、トラブルを最小限に抑えやすくなるのもメリットです。
夫婦間の関係のみでなく、職場との間の関係についても適切な解決を目指す必要があります。そのため、職場の取り扱い方針や就業規則の内容、過去の処分なども踏まえておくことで、職場との間でも望ましい解決に至る方法が相談できるようにしましょう。
職場不倫でトラブルになったら弁護士に相談を
職場不倫が原因で慰謝料請求や職場での処分といったトラブルに巻き込まれた場合、自分一人で対処しようとすると感情的になり、より事態を悪化させてしまうことがあります。
そんなときこそ、弁護士に相談することが最善の選択です。弁護士は、法的観点から最も適切な解決策を提示し、あなたの権利を守るために行動してくれます。
職場不倫に関する問題を抱えたときは、早めに専門家の力を借りましょう。
藤垣法律事務所では、離婚・男女問題に精通した弁護士が在籍しており、迅速対応により最適な解決方法をご提案いたします。下記からぜひご相談ください。